第13回 ご当地!絶品うまいもん甲子園 選抜大会レポート④ 〜沖縄県編〜
『第13回 ご当地!絶品うまいもん甲子園』。
全国7つのエリア大会のうち、
私たち共立メンテナンス(Dormy Hotels & Resorts)が応援している
4つのエリア大会の独自レポートもひとまずラストになります。
中国四国、関東甲信越、北海道・東北に続き、
8/31(土)に行われた沖縄県選抜大会の模様をお伝えします。
その舞台はここ、
昨年と同じ、
沖縄電力那覇支店様(おきでん那覇ビル)です。
沖縄は…昨年もそうでしたが、
今年もまた会場の空気は独特。
暑い、いや、熱い、いや…あったかい…んです。
生徒のみなさんは少しは?緊張はされているんですけど、
先生同士も交流があって、沖縄電力さんのサポートをされている通称“お助け隊”の女性の方々(全員緑のエプロンでドーミーいんこのような…)が機器の扱い方を丁寧に指導し、また、調理中もあたたかい目で見守ってくださっていて、
とにかく、この空間にいるだけで全身の関節が緩むのは、
気温のせいだけじゃないと思うんです。
(先生同士は、普段から学校同士の会で面識があると聞いて納得!)
さて、そんなあったかい雰囲気の中、
6校18チームの中から選抜に選ばれた、
この5校5チームが出場します。
今回も当日朝、
各校代表によるあみだくじで決まった調理の順番で
ご紹介いたします。
①沖縄県立工業高等学校
『なんちゃって沖ポー』
<ご当地食材>
さんぴん茶、かぼちゃ、ゴーヤー
<チームメンバー>
リオさん(生活情報科 2年)
レノさん(生活情報科 2年)
リコさん(生活情報科 2年)
「沖縄にはポーポーというクレープのような伝統的なお菓子があります。今回、その小麦粉で作る生地に、沖縄特産品のさんぴん茶を練り込みました。また、ゴーヤーを食べやすいようにみじん切りにしてカレー味にしています。“いっぺーまーさんです!(とっても美味しい!)”」
<サポーターの先生>
②沖縄県立美里工業高等学校
『ハイサイうちな~海彩(ちゅらさん)』
<ご当地食材>
豚肉、もずく、ゴーヤ
<チームメンバー>
ミリアさん(調理科 3年)
ルネさん(調理科 3年)
ミソラさん(調理科 3年)
「出汁をかけなくても美味しいけど、出汁をかけると、また違った味が楽しめます!」
<サポーターの先生>
③沖縄県立中部農林高等学校
『パイントルティーヤ!』
<ご当地食材>
パイナップル
<チームメンバー>
リオウさん(食品科学科 2年)
リミカさん(食品科学科 2年)
ナツメさん(食品科学科 2年)
「今からの時期、暑くなりますが、フルーティで爽やかな食材を多く使っているので気分がさっぱり!!します。お肉の脂でコクもありつつ、酢やレモン果汁でさっぱりしています。その中でパインの甘さが感じられるところがポイントです!!」
<サポーターの先生>
④沖縄県立首里高等学校
『心と体の命薬キッシュ』
<ご当地食材>
お麩、島豆腐、田芋
<チームメンバー>
ヒマリさん(普通科 2年)
チヨリさん(普通科 2年)
「お麩の形をそのままキッシュの型に活用しました。田芋の角切りや紫キャベツなどで異なる食感を楽しめます。彩りも、首里の高貴さを表す紫、太陽の明るさを連想させる黄色を使っているのがポイントです!」
<サポーターの先生>
⑤沖縄県立浦添工業高等学校
『桑っちーバーガー』
<ご当地食材>
豚肉、紅イモ、黒糖、桑の葉
<チームメンバー>
ホノカさん(調理科 3年)
マナカさん(調理科 3年)
「バンズには、沖縄県浦添市の特産品である桑の葉のパウダーを生地に練り込んでいるため、キレイな緑色になっています!そして、ハンバーガーは、ジューシーな三枚肉と濃厚なチェダーチーズ、そして野菜がマッチしていて、がっつり食べられます!紅芋チップスは、油で揚げることでパリパリとした食感に仕上がりました。塩だけではなく、砂糖も加えて甘じょっぱい味を楽しんでください!」
<サポーターの先生>
沖縄県大会で審査員の一員を務めるのは、このDOMINISTA。
今年開業20年を迎えたザ・ビーチタワー沖縄の樺山調理主任です。
昨年審査員を務めた比嘉料理長から「彼の将来のためにぜひ!」と熱いエールとバトンを受け取り…
「気絶しそうなくらい緊張しています。閉会のご挨拶、たぶん気絶します…」
そんな中、準備も進み…
11:30、いよいよ開会式。
われらがDOMINISTA、樺山調理主任の自己紹介もばっちり!
そして各チーム、5分おきに調理スタート。
心配そうに?最高の笑顔?で見守る先生と、楽しそうに調理する生徒さん達。この沖縄県大会もまた、「声がけ」「笑顔」「楽しく」という元気いっぱいの雰囲気です。
「よく間に合ったね〜!頑張った、頑張った!」
「もう生徒に任せてるので、言う事はありません。一緒に楽しむことに専念しています!」
「みんなの真剣な姿を見てると、こっちが緊張してしまいます!」
「おかえり〜〜〜〜〜! よくやった、よくやった!」
「私も緊張してますけど、生徒の笑顔を見てると“すごいな〜”って思ってしまいます。」
全チームのプレゼンテーションを終え、審査タイムに。
そして結果発表へ…
沖縄県大会の優勝チームは…
沖縄県立首里高等学校
『心と体の命薬キッシュ』!!
「えっ!?…」
「うそっ!?…」
「えっ!? うそっ!?…」
DOMINISTAも思わず涙ぐんでしまったという表彰の様子。
サポーターの先生、おもわず「どうしよう…」と昨年の沖縄県チャンピオンの先生に…。
あ〜〜、あったかい…。
最後に主催者、審査員、出場の生徒さん全員で記念写真。
先生
「ほかの学校の皆さんは、調理の授業もある中で頑張ってらっしゃる中、当校はお料理好きの同好会からの出場でした。特にユニフォームがあるわけでもなく、ディズニー好きの二人は、合わせたように好きなキャラクターのエプロン。決して専門性があったわけではないので、生徒の二人が自由に考えることができたのが良かったのかもしれません。今回優勝できたことは本当に信じられない気持ちです。」
生徒さん
「命薬(ヌチグスイ)というのは、沖縄では、元気がでる食事や心があったかくなるような出来事のことです。今回のメニューは、大芋の甘みや島豆腐の香りが、心を安心させてくれると願って考えました。また、沖縄の一般的な食材であるお麩を、なんとか活かせないか悩みました。お麩は形が特徴的ですし、そのまま使えば時短になるし、利点がいっぱいあったので。先生もとっても優しくて、すごくサポートもしてくださって…。動線も最後まで2人で話し合いましたし、結果的に時間も調理も上手くいったので達成感でいっぱいです!全国大会に行って、沖縄の食材の良さを全国に広めたいなって思ってます!」
あったかい沖縄件大会のおまけ。
片付けの途中、何やら人生相談…?
あったかい…
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『桑っちーバーガー』を作り上げた沖縄県立浦添工業高等学校さまの資料から。私たちDOMINISTAが応援に伺った4つの会場合わせて24校の資料の中で、唯一、レシピがイラスト付きでした。「誰がみても間違えにくいような」工夫。他の学校さまが文字の箇条書きをされている中で、そのイラストレシピが光り輝いていました。審査対象ではありませんが、「誰でも同じものが作ることができる」という目線と姿勢に、ホテルの全国チェーンである私たちは激しく感激しています。
手書きとその気持ちが、あったかい…。
今回、審査員を務めた、ザ・ビーチタワー沖縄の樺山調理主任。
閉会の挨拶から…
「審査の対象ではないのですが、私はやはり調理も興味を持って見させていただきました。とにかくどのチームもチームワークよく、何より楽しそうに料理をしていたという印象があります。
こんなに大勢の大人たちの中で、決められた時間で、調理し、プレゼン…何回もの試行錯誤や食材と向き合ってきた経験が素晴らしいパフォーマンスだと感じています。
大切なのは、成功や失敗も含めて、いろんな視点、たくさんの経験をすることだと思いますし、本日、みなさんの挑戦を見ていて、改めて私も自分自身を見直す機会になりました。本日はお疲れさまでした。そして、ありがとうございます。」
頑張る高校生のみなさんを、DOMINISTAはあったかく見守り続けます。
さて、次は4つのエリアのチャレンジキッチンへ。
11/3の決勝大会に向けて、各審査員を務めたDOMINISTAがブラッシュアップにお伺いした様子をご紹介していきます。