サウナの“サ窓”から 〜京都湯めぐり〜 <前編> 京都 梅小路 花伝抄
(本記事の内容は、共立リゾートのメルマガで3月に配信したものを一部、変更しています)
こんにちは。
サウナ初心者ライターのファンファン隊員です。
お客様からいただいたお声の中で、宿泊施設のサウナ選びで重視するポイントとして…
・温泉に入ってサウナを楽しむって最高!
・温泉に浸かる時間よりサウナに入る時間の方が長いので気持ちよく過ごしたい!
・ミストサウナが好きなのですが、無いところも多いので。あればポイントが高いです。
などなど、皆様それぞれのサウナの楽しみ方を教えていただいています。
さて。今回は京都です。
この地では共立リゾートの施設は3箇所あって、
それぞれに趣きがあります。
京都で2泊3日したい…なんて方のことを想像しながら、
3日連続でご紹介して参ります!
前編(一日目)…京都 梅小路 花伝抄
中編(二日目)…京都 嵐山温泉 花伝抄
後編(三日目)…京都 嵐山温泉 湯浴み処 風風の湯(ふふのゆ)
一応、お馴染みになってきた?京都のファンファンMAP。↓
初日は、2月28日、火曜日、晴れ、気温19℃。
JR京都駅から山陰本線で一駅、「梅小路京都西」駅の目の前にある、
『京都 梅小路 花伝抄』に参りました。
建物の中では、いろんな場所で奥行きを感じながら、
ひとつひとつの意匠にも
つい立ち止まって見てしまいます。
そんな『京都 梅小路 花伝抄』のお風呂のレイアウトは、こんな感じ。
(相変わらず雑な絵でスミマセン…)
大浴場オープン前、13時頃、今日も清掃の時間にお邪魔しました。
源泉:能勢アートレイク温泉(運び湯)
泉質:アルカリ性単純温泉
大浴場 内湯・寝湯・貸切露天風呂「樽鏡の湯」「石心の湯」
共立リゾートの中では珍しく、
男女大浴場はほぼ同じ形になっていますが、
今回も男女それぞれの大浴場をご紹介します。
(女湯のサウナは、高温ドライはなくてミストサウナになっています)
♨ 男性大浴場 ♨
奥行きある建物だから…?
内湯が長い!大きい!!圧巻!
私、いまの年齢の1/5くらいの頃なら、
確実に泳いでいます。
といいますか、多くのお客様がつい、
座りながら「平泳ぎの手」の動きをされていました。
広い湯に入った時の人間の本能なのかも…
どれくらい長さがあるのか、補足で測ってみました。
23歩。だいたい一歩70cmくらいとして…約16メートル!
気持ちいいほど広いです。
そんなお風呂を眺めるサ窓がこちら。↓
高温ドライのサウナは約90℃。
上段に座ると、内湯が見えるのですが、
ぼ〜っと見てたら、湯の上にサウナ室が浮かんでるような感じになって、いままでにない不思議な感覚になりました。
しかも、気づいたのですが、
サ窓が、ちょうど頬杖するのによい高さで、
いつもと違う態勢が、これまた妄想しやすい塩梅でして…。
ただし、ご注意ください。
こちらがサ窓の外を見ている分にはいいのですが、
サウナ室の前を通りがかった人は、
窓ごしの私と突然目が合うわけで、びっくりさせてしまいました。
頬杖サウナは、ほどほどが良さそうです。
そして水風呂はサウナ室を出てすぐ右。
広々で、ぷかぷか浮かんでも余裕の二人サイズです。
水温は20℃前後の設定で、
じっくり冷やす方にはぴったりでした。
休憩椅子からの眺めも、室内、露天スペースともになんだか広々した感じでとっても心地よかったです。
♨ 女性大浴場 ♨
こちら女性大浴場。
やっぱり大きい…。長い…。美しい…。
女湯は、高温ドライサウナではなく、
ミストサウナなのですが、
そのサ窓がこちら。
少し高い位置にあるので、座りながら見る、というのではありませんが、
ミストの中にぼんやり入る外の光が幻想的です。
また、岩盤浴も女性には人気のようで、
夜、湯上がり処でお話する女性の会話が聞くともなしに聞こえたのですが、夕食を挟んで2回、岩盤浴に入り浸っておられたようです。
♨ 貸切風呂 ♨
それぞれ設えが異なる5種類は、もちろん天然温泉で、
予約不要、24時間営業。
写真は、13時と、夜中の2時すぎです。
清掃は、日中のお客様が使っておられない時間に、順にされているとのことでした。
ところで夕食は2部に分かれていて、17時20分スタートと20時スタート。
私は20時の部にして、18時頃にお風呂に入ったのですが、
やっぱり空いていました。
スタッフさんに聞くと、この日も満室だったそうなので、
食事前にゆっくりサウナ派の方には、この時間割が良さそうですね。
DOMINISTYLE サウナ部の部員の方に、
「このサ窓企画は萌えコンテンツ」なんてお言葉をいただいて、
すっかり私が萌えております。
▼DOMINISTYLE サウナ部をチェックする
https://www.facebook.com/groups/doministylesaunabu
そんなファンファン隊員的、
萌えスポットを最後にご紹介します。
さて、いつも共立のリゾートのサウナを訪れる旅に、
なんとなくご紹介したくなるエピソードがあったのですが、
そうそう毎回あるものじゃないし…なんて思いつつ…。
今回、19時半頃、男性大浴場を満喫し、浴室を出て、
頬杖サウナは良かったな〜、なんて考えながら脱衣所に来てみると、風呂を上がりで、いちばん下段のロッカーを開けようとして、かがみこんだ年配のお客様がいらっしゃいました。
もちろん当たり前の光景なのですが、私が自分のロッカーを開けて、バスタオルを取り出しても
まだその方のロッカーが開いていなくて、
“壊れたのかな?”と思って、
私も裸のまま、鍵が開きませんか?、と声をおかけしたところ、
「そうなんです。なんだか目が悪くて、うまく見えなくて…」。
私も目には自信がないので “まずいかも…”と思いつつ、
かがみこんで挑戦してみたところ、
奇跡的にもスムーズに開けることができました。
二人で「壊れてなくて良かった!」なんて言って、
とても丁寧に御礼を仰ってくださいました。
ここで話は終わるはずなんですが、1〜2分して、その方が
「どちらから来てはるんですか?」と関西弁でお尋ねになったので、
私が“東京からなんです”と答えたところ、ちょっとした会話になり。
聞くと、三重県の鳥羽からご夫婦でお見えになった方で、
奥様の家が旅館を経営されていて、普段、奥様はその旅館を切り盛りして、人出不足の昨今、週末は、その男性も含めて親戚総出でお手伝いされているとのこと。
年をとった自分には、それが本当にきつくて…と仰っていました。
昔は、この梅小路 花伝抄と同じく、運び湯で温泉をされていたそうなんですが、
温泉の運営は、お金も手間も膨大にかかるので、
今は温泉じゃないそうなんですが、ごくたまに平日にこうして、
奥様の慰労と学びをかねて温泉宿に来るのが楽しみなんだそうです。
お話したのは数分でしたが、
その物腰とか、奥様とのご関係とか、
なんか温かい雰囲気を醸し出しておられるのが印象的でした。
翌朝、
7時すぎに大浴場に行こうと思ったら、
その年配の紳士が、貸切風呂の前のおやすみ処で、
背中を丸めてTVをご覧になっていました。
きっと奥様のお風呂上がりを待っておられるんだろうな、と思いつつ、
妻が待ち遠しい、とか、そんなことではなく、
長年連れ添った夫婦の阿吽の呼吸の時間なんだろうな…と
その小さな背中から勝手に想像して、なぜか嬉しくなりました。
共立リゾートのサ窓、
いろんな人生と触れ合う窓なのかもしれません。
明日は中編。
嵐山にある『京都 嵐山温泉 花伝抄』のサ窓をご紹介します。